年末も踏んだり蹴ったり、正月早々も震災で言葉を失う中、皆さんの無事を祈るばかりです。 もう何をすれば良いのかわけが分からなくなりますが、状況をつぶさに観察して都度個別に考えるしかやる事がなくなってくるとは思います。 こんな時もなぜだか"カント"って奴が頭をよぎってしまったのですが、彼は哲学者になる以前は地震研究家だった事もあまり知られていない事ではあります。 1755年のリスボン地震を題材として『地震の原因』という論文を発表していますが、「少なくとも地震は摂理や天罰によって起こるものではない」と断定する、現代では当たり前の考え方を広めた意外に重要物件だと思います。(その中の自然科学的な考察は現代で見ると見劣りするもののようですが。) 本当の変革は多分政治的なスローガンでは成し得ない。必要だからやったまで。と言わんばかりですが、地震にも挫けなかったその粘り強さにあやかりたいと思った次第です。 どうか、ご無事で。
2024/01/01 23:34:36
