*なあ、何でアイツは神なのに俺は最初からただの人間なんだ? 「お前さんらしくないじゃない。ひょっとして試してる?ま、これは私なりの反骨だよ。頭の中に天使と悪魔が居るなんざ、まるでウォールト・ディズニーの古典的なジョークだね。"魔が刺した"なんてのはさながら犯罪者の言い訳なんでな。」 *あらそう。じゃあ俺は要らないってのね?呼びつけておいて勝手な事ばっかり言ってるけど? 「残念ながら撃ち合いになれば否応なくお前さんのGUNが必要になる。純粋培養されたアナキズムなんざ今時流行らないが。」 *それにこんな玩具で何がしたいんだか。箱庭なんかで何ともなるもんか。 「そうかい?私にはSNSの方こそ箱庭に見えるが、結局これは"私はオマエラとは違う"という闘争(=マウント)なのさ。究極なのは常に一品物になるが、実車では例えばブガッティの"ラ・ヴォワチュール・ノワール"で約14億円。ミニ四駆ならどんなに頑張っても数万。どちらの方が現実的かだが?」 *別に興味無いね。とにかくムカっ腹が立つってだけだが。 「破壊衝動か。私だって全部壊してやりたい事はある。ただ一度食らい付いた獲物は必ず仕留め倒すだけで実は十分じゃないのか?しかも単騎で。それがプライドって奴だろ?まぁ、14億円出せば買えるらしいが、この方が遥かに手っ取り早いしね。」 *じゃあとっととやれば?俺は別に関係ないね。 「まだまだイメージ湧かないから、お前さんにお伺い立ててるの。いい?私はもうナイフは作った、剣は作った。じゃあお次は銃なのよ。だからモデルガン用の塗料を漁っている所なんだが。」 *オマエは本当にバカなのか?そのまんまじゃないか。 「レールを組むまでが複雑怪奇で、あとは真っ直ぐ走るだけじゃないか。まぁ、そう言ったって紆余曲折はどうせある。それは別に楽しめば良いやって。」 *好きにしろ。 「という事で決まりで。よろしくー。」 *...。(チッ)
2021/05/10 23:27:11